誰が、いつ話したか

話者分離をわかりやすく。
ラベルが教えてくれないことも。

話者分離は、録音を発言ごとに区切り、誰がいつ話したかを示します。iPhone・Android版Voice Note Transcriberの話者ラベルの仕組みと、確認したいポイントを紹介します。

2人の通話 完了
diarization.m4a保存した結果のイメージ
文字起こし

文字起こし

Speaker A:レビューを木曜に移せますか? Speaker B:下書きができていれば木曜で大丈夫です。

話者分離
Voice Note Transcriber の結果画面のイメージです。
01

結論

「誰がいつ話したか」であって「誰なのか」ではない

話者分離とは、音声を声ごとに区切り、それぞれの声にラベルを付ける処理です。これにより、文字起こしがひとかたまりの文章ではなく、発言の流れとして読めるようになります。答えるのは「誰がいつ話したか」で、「この人は誰か」ではありません。後者は、声を既知の人物と照合する話者識別の領域です。

Voice Note Transcriberでは、話者ラベルはPowerプランのオプションです。録音を送る前にSpeaker labels(話者ラベル)をオンにしてTranscribe(文字起こし)を選ぶと、発言ごとに1行ずつ、Speaker A、Speaker Bのように表示されます。このガイドは、ご自身の録音をスマートフォンで文字起こしする方向けです。話者分離のモデルやAPIを探している開発者の方は、音声認識プラットフォームのドキュメントをご覧ください。

誰が、いつ話したか

話者ラベル付きの文字起こしを作る手順

1. 向いている録音を選ぶ

話者分離は、声の違いがはっきりしていて、順番に話しているときにいちばんうまくいきます。処理してよい録音を使いましょう。会議、インタビュー、同意を得て録音した通話、ポッドキャストのエピソードなどです。音声・動画ファイルを取り込むか、アプリに共有するか、アプリで録音します(1回最大2時間)。とても長い録音は話者検出を受け付けないことがあります。その場合は短い録音でお試しください。

2. Speaker labelsをオンにして送る

送信オプションでSpeaker labelsをオンにします。Powerの契約者に表示され、ほかのプランではロックされています。発言ごとの文字起こしにはTranscribeを選びます。話者ラベル付きの処理は、長さの2倍としてプランの利用量にカウントされます。複数の声がある会話で使いましょう。

3. 確認してから話者に名前を付ける

録音と照らし合わせて文字起こしを読みます。同じ声の連続した部分は1つの発言にまとめられます。ラベルは匿名なので、Speaker AとSpeaker Bが誰かを判断し、テキストをコピーして、ご自身の文書でラベルを名前に置き換えましょう。短い返事や割り込みは特に注意してください。いちばん別の声に割り当てられやすい部分です。

誰が、いつ話したか

出力ごとのラベルの表示

1回の処理で得られる結果は1つです。それぞれで話者ラベルはこう働きます。

  • Transcribe:発言ごとに1行で、「Speaker A:」のようなラベルから始まります。
  • Translate:同じラベルが同じ順番で残り、話した内容だけが翻訳されます。
  • Summarize:Action itemsなど選んだ形式のまま、必要な箇所で要点を話者に結び付けます。すべての発言を繰り返すわけではありません。
  • Summarize + Translate:同様の要約を翻訳先の言語で。
  • ラベルを保てない場合:ラベルなしの文章をそのまま返すのではなく、処理が失敗します。もう一度送信できます。

誰が、いつ話したか

話者ラベルが間違えやすい場面

話者分離は、音声だけから話者の切り替わりを推定します。顔は見えず、誰が紹介されたかもわかりません。特に確認が必要なのは次のような場面です。

  • 発言の重なり:2人が同時に話すと、言葉が別の発言に入ることがあります。
  • 似た声:声の似た2人が1つのラベルにまとまったり、1人の声が2つに分かれたりします。
  • とても短い発言:すばやい「はい」や「そうですね」は、別の人に割り当てられがちです。
  • 距離と雑音:マイクから遠い声や騒がしい部屋では、切り替わりを検出しにくくなります。

誰が、いつ話したか

ラベルは録音ごと、そして匿名

ある録音のSpeaker Aと、別の録音のSpeaker Aは同じ人ではありません。ラベルは毎回、声が検出された順に新しく割り当てられます。名前ではなく、アプリが誰かの声を認識・記憶することもありません。

ラベルは、オプションをオンにして送った新しい処理に付きます。以前に処理した結果に後からラベルが付くことはないので、必要なら録音をもう一度送ってください。引用が重要なインタビューについては、インタビュー文字起こしガイドで発言の帰属を詳しく説明しています。ラベル付きの会議をToDoにまとめるなら、会議の文字起こしガイドをご覧ください。

よくある質問

話者分離のよくある質問

文字起こしに人の名前は表示されますか?

いいえ。表示されるのはSpeaker A、Speaker Bのような匿名のラベルです。誰かが名乗っても、アプリがラベルをその名前に置き換えることはありません。録音で確認したうえで、ご自身で名前に置き換えてください。

Speaker Aはどの録音でも同じ人ですか?

いいえ。ラベルは録音ごとに別々に割り当てられるため、同じアルファベットでも2つの結果で別の人を指すことがあります。

すでにある文字起こしに話者ラベルを追加できますか?

既存の結果には追加できません。Speaker labelsをオンにして、録音を新しい処理として送り直してください。ほかの話者ラベル付きの処理と同じく、プランの利用量にカウントされます。

これは話者分離のAPIやSDKですか?

いいえ。Voice Note Transcriberは、ご自身の録音のためのiPhone・Androidアプリです。自社ソフトウェアで話者分離が必要な開発者は、音声認識プラットフォームのAPIをご利用ください。

アプリと機能を見る、または音声・動画ファイルの取り込み方を読む。

誰が、いつ話したか

誰が何を言ったかを見て、自分のテキストに。

iPhone・Android版Voice Note Transcriberをダウンロードし、PowerでSpeaker labelsをオンにして、録音を発言ごとに文字起こししましょう。

アプリの表示は現在英語のみです。日本語の音声も文字起こしでき、テキストを日本語に翻訳することもできます。